選曲リスト

どの音楽のために制作するか、それを選ぶことからROCKYOUは始まります。ジャンルもアーティストの知名度も関係ありません。どんな作品をエントリーしても自由です。

ただ、同じアルバムをみなさんがどう仕上げるのかを楽しむために、6人の写真家が各自アルバムとシングルを1つづつセレクトし、課題として提案しました。6人の写真家もこの中から1人4つ選んで4作品を制作します。

そして今回は、世の中の流れを感じながら制作してみるための「プロテストソング」というカテゴリーも登場。社会に影響力をもつミュージシャンが歌で世の中に問いかけてきた歴史と自分の思いを重ねてみてください。6人の写真家の中からも、このカテゴリーを意識したアルバムや曲がいくつかセレクトされています

 

曲名をクリックすると音源につながるようになってはいますが、参考程度の音質のものが多いので、視聴して気になったらオリジナルの音質でお聞ききになることをおすすめします。

 

(コメントは各選曲者)

   アルバム部門
育緒①

 ● シューベルト「冬の旅」

ドイツの詩人ミュラーが書いた、失恋し街を捨てて旅に彷徨う男を描いた詩「冬の旅」のためにシューベルトが曲を書いて完成させ、1828年に楽譜を出版した。初めて友人たちに披露した際、あまりの曲の暗さに誰もが言葉を失ったというエピソードが残っている。経済的な困窮と長い闘病生活の中で書かれ、死の直前に生み出された圧倒的な孤独の美。
バリトン(テノールとバスの中間にある声域のオペラ歌手)は世界的に活躍するマティアス・ゲルネ。作家とは何なのか、芸術とは何なのか、徹底的に思い知らされる作品。
育緒②

 安達ロベルト

Finding a Planet」

2019年に安達ロベルトが行った同タイトルの水彩画展のためにつくられたアルバム。展覧会期間に会場で流され、ライヴも行われた。架空の惑星に初めて命が生まれたとき、それが目にしたであろうランドスケープを想像して描かれた水彩画同様、そこで聞こえる原初の音を想像して作曲された。曲のタイトルは、日本語の「ふる」「くる」「よる」を古代語風に書いたもの。(by 安達ロベルト)

育緒③

 ベボ バルデス&

ディエゴ エル シガーラ

「ラグリマス ネグラス」

このアルバムをすすめてくれた友人が「youtubeのバージョンは、曲の出だしのピアノの音を出す直前の一瞬のタメがなく、いきなり音が出ているので、魅力が損なわれている。アルバムの録音であればピアノの音が出る前のピアニストの息遣いと、それにぴたりと合った歌手の息遣いが感じられる」と教えてくれました。確かに。ぜひオリジナルの音源で聴いてみてください。

大和田良

 ● Gil Scott-Heron

& Brian Jackson

「Bridges」

1977年発表。反原発ソング「WE ALMOST LOST DETROIT」を始め二人のタッグによる名曲の数々で編まれた一枚。ジャジーファンクからメロウグルーヴまで色彩豊かな構成。歌詞は是非日本語訳して眺めてみてほしい

安達

Robert

  Jóhann Jóhannsson

Orphée」
ヨハン・ヨハンソンはアイスランドの作曲家。クラシックからパンク、エレクトロニカまで作曲し、ゴールデングローブ作曲賞まで受賞していたが、2018年に48歳で惜しまれて他界。ジャン・コクトーの同名作品にインスパイアされたこの「Orphée」は、実質的に最後のアルバム。アイスランドの多くの作曲家に共通するリリカルな和音と、実験的なサウンドが共存する。聴くだけでビジョンが脳裏に浮かんでくるようなアルバム

水谷充

  Jan Michel Jarre

「OXYGENE」

ジャン・ミッシェル・ジャールが1976年にリリースした作品。6つのパートから成る組曲形式で、多彩な効果音が散りばめられた幻想的な音は、シンセサイザー音楽の夜明けを予感させた。発表の翌年には日本でも発売されまずまずのヒットとなった。当時、考え事をしたいときに、部屋を薄暗くして良く聴いたものだ。折り重なるハーモニーは、今も聴いても色褪せていない。

水谷充

  Charlie Haden,Carla Bley And

The Liberation Music Orchestra
「The Ballad Of The Fallen」

チャーリー・ヘイデンの呼びかけで集まったフリージャズ系のミュージシャンによる反戦思想を背景にしたバンドで、1作目のレコーディングは1969年。およそ10年の時を経てリリースされた本作は、前作が持つ抗議的なニュアンスは影を潜め、どちらかと言えば内向的な叙事詩といった仕上がり。相変わらず世界の各地に絶えない紛争に、抗議ではなく嘆きでメッセージを送っているかのようだ。作曲、アレンジはすべてカーラ・ブレイによるもの。美しく切ないアンサンブルは、政治思想と無関係に心に入り込んでくる

鈴木

光雄

1977年にリリースされた6作目のアルバム。スティーリー・ダンのアルバム中で最高の売り上げを記録。

レコーディングでは曲ごとにイメージに最適なスタジオミュージシャンを起用して、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの理想的な音楽を作り上げた完成度の高い作品。スティーヴ・ガッドやウェイン・ショーター、チャック・レイニー、ジェイ・グレイドンなど多くの名演奏を聴く事ができます。
ジャケット写真は、写真家藤井秀樹さんが日本人モデルの山口小夜子を撮影。この写真はアルバムのために取り下ろした作品では無く、アメリカのストックフォトから選ばれたと藤井さんから直接伺いました。タイトルの Aja は、ドナルド・フェイゲンがインタビューで「高校時代の友人の兄が結婚した韓国人女性の名前」と言っています。

塚本

宏明

 ● Elvis Costello 「North」

Elvis Costelloが2003年にリリースしたアルバム。彼の一般的なイメージのパンク・ロックな楽曲とは違い、クラシックやジャズを含んだポップスで、ストレートにボーカルを聞かせるアルバム。代表曲になるようなものはないが、秋や冬になるとリピートで聞いてしまうメロディと声。

自由

 ● 自分の好きなアルバム

上記以外のあらゆる音楽アルバムから選ぶ

protest

song

 ● 世の中に対するメッセージをが歌われているアルバム

戦争、原発、環境問題など私たちが考えるべきテーマで構成されたアルバムから選ぶ

   シングル部門   
育緒①

 ● 桑名正博

「セクシャル バイオレット No.1」

作詞の松本隆と作曲の筒美京平は、歌謡曲というジャンルを華やかに彩り、確固たるものにしたゴールデンコンビ。この曲は化粧品会社のイメージソングが日本の歌謡界に絶大な影響力をもっていた時代に、カネボウのCMソングとして起用され大ヒットした(1979)。

育緒②

マンハッタントランスファ

「トワイライトゾーン」

この怪しいフレーズは、あらゆる妄想を呼び起こしてくれるはず。ぜひ幅広い角度から攻めてほしい。制作してて楽しいこと間違いなしの曲。

育緒③

 Sixpence none the richer

「Don't dream it's over」

オリジナルはClouded House。

いかようにも解釈できる歌詞だけれど、透明な声で歌うSixpenceのカバーバージョンは戦争へのプロテストソングとして心に響く。

大和田

  思い出野郎Aチーム

「ダンスに間に合う」

2017年発表。2ndアルバム「夜の全て」からの先行シングルカット。打ちのめされたとき、何かを諦めようとしたとき、冴えない1日の終わりに聴きたくなる、体温を取り戻すための一曲

安達

Robert

 Joris Voom 「Ryo」

ヨリス・ヴォーンはオランダのDJ、作曲家。DJとして、世界中の大規模なフェスやクラブで活躍しつつ、クラシックの教養を背景に、デリケートでメロディアスなハウスミュージックをつくる、世界で最も注目されているトラックメーカーの1人。妻が日本人で、この曲は息子Ryomaに捧げられた。2019年発表。

水谷充

 ● 岡林信康「愛する人へ」
1970年リリースの岡林信康2枚目のアルバム「見るまえに跳べ」に収録され、シングルカットもされた楽曲です。“はっぴいえんど”の幾分気だるい感じのトーンをバックに、岡林自身の透明感とキレのある声でストレートに歌い上げた絶妙のコントラストたまらない。聴く者の心ジワジワと届く、70年代を代表する名曲の一つと断言できる。

水谷充

 David Bowie &

Pat Metheny Group

「This is not America」 

1985年 パット・メセニーが音楽を担当したアメリカのスパイ映画The Falcon And The Snowman(ジョン・シュレシンジャー監督)の主題歌として作られた楽曲。「This Is Not America」は、パット・メセニーとデビット・ボウイの貴重な共演が聴ける作品。冷戦状態の米国とソ連。そして落胆と裏切り。さらに麻薬も絡んだ物語は、実話に基づいて制作されたもの。国家に翻弄される若いアメリカ人の現実は、怒りと嘆きの物語。この楽曲は、見事なまでにその切なさを表現している。

鈴木

光雄

  ● スピッツ「ロビンソン」

1995年4月5日に発売したスピッツの最大のヒット曲。歌詞の世界観とどこかノスタルジックなメロディー、そして透明感のある歌声が魅力的な名曲中の名曲。

塚本

宏明

  Green Day

「American Idiot」

Green Dayが2004年にリリースしたアルバムタイトル曲でシングルカットされている。2004年、Green Day はNOFX主宰の反戦オムニバス『Rock Against Bush』に参加。アルバム「American Idiot」はアメリカが参加したイラク戦争への批判や怒りも込められている。また、2009年にはミュージカル化、ブロードウェイ公開もしている。 

自由

 ● 自分の好きな曲

上記以外のどんな音楽からでも

protest

song

 ● 世の中に対するメッセージを歌った曲

戦争、原発、環境問題など私たちが考えるべきテーマを歌った曲から選ぶ